今更聞けない!!フランス菓子用語 Ver.3

何が違うの?コンフィチュールとコンポート

限られた期間しか食べれないジューシーなフルーツを長く楽しむために考えだされた、果物をシロップやワインなどで煮込んで作られる伝統的な果実の保存方法の一つ、ジャム。

フランスでは、日本と同じように朝食やおやつにBaguette(バゲット:フランスパン)や Pain de mie(パン・ド・ミ:食パン)、ビスキュイ、マドレーヌにたっぷりと塗って食べられています。

ジャムと似たような洋菓子で「コンフィチュール」や「コンポート」もよく耳にする方も多いと思います。ただ、フルーツをお砂糖で煮たものというのは分かるという方も多くいらっしゃるかと思いますが、この3つの違いをご存知ですか?

今回は「ジャム」、「コンフィチュール」、「コンポート」の違いをご紹介します。

「ジャム」、「コンフィチュール」、「コンポート」の違いとは?

ジャム

3つの中で、日本人にとって一番なじみの深いのがジャム。

保存食の一つで、フルーツにお砂糖を加えて火にかけてフルーツの形が煮崩れてトロトロのゼリー状になるまで煮込みます。日本では糖度が40%以上という規定があります。

コンフィチュール

日本ではジャムとコンフィチュールを分けて使うケースもあるようですが、実はフランスでは同じなのです。フランス政府がHPで公式に定義しているところでは同じもの、ということのようです。その違いは英語かフランス語か・・・。

コンポート

砂糖やアルコール、スパイスの入ったシロップでフルーツの形を崩さないように火を通します。ジャムに比べると糖度が低い為、長期保存には向きません。

しかし、シロップで煮ることによるつややかな美しさ、フレッシュで軽やかな甘さと酸味を楽しめます。

「ジャム」も「コンポート」も製法に違いはあれど、とれる季節も限られた、日持ちのしないフルーツを長期にわたって楽しむもうとした、グルメな先人の知恵が詰まった伝統的な調理法なのです。

光り輝くイチゴのコンフィチュールを使用したガトー【キャレ フレーズ】

宝石のように光輝くイチゴとハイビスカスのコンフィチュールと「もったり」としたフランボワーズのビスキュイを交互に3層重ねて、ザクザク食感のイチゴ風味のクランチチョコレートでコーティングしました。

最後にジューシーな味わいのパート・ド・フリュイで飾り、仕上げました。

フルーツの奥深い味わいを楽しめるコンフィチュールを使用したどこか懐かしさを感じるLENÔTRE<ルノートル>のオススメのガトーを是非お試しください。